富士山が噴火する日は近い?
日本のシンボルとも言える「富士山」ですが、富士山は活火山であり、今すぐにでも噴火する可能性があることはご存知だと思います。
2019年3月末、日本政府の中央防災会議がこういう発表をしました。
富士山が噴火したときに、首都圏でどのように火山灰が広がって影響が出るのかシミュレーションをしました。という内容です。
結論、首都圏では数センチから10センチ余りの火山灰が積もり、交通機関やライフラインに影響が出る可能性があるという内容です。
平たく言うと「富士山が噴火したら首都圏ヤバイよ。国民の皆さんはそろそろ準備しておいてね」ということです。
富士山の噴火被害予測
被害マップを発表していたので加工しました。
積もる火山灰はおよそ下記の通りです。
- 東京都 1~8センチ
- 神奈川県 16~64センチ
- 千葉県 1~8センチ
- 埼玉県 0~1センチ
これをみて分かる通り「神奈川県」が非常に危ないです。ただ、1センチ以上積もると交通機関等がマヒしたりするので、東京都や千葉も警戒レベルは高いです。
私、神奈川在住なんだけど!?怖い!
安心して下さい。富士山の麓でなければ、いきなり死ぬということはありません。ただ、ちゃんと被害想定を見て準備はしておいて下さいね。
富士山が噴火すると何が怖いのか
(1)電車・道路が止まる
ほぼ全ての首都圏住民に影響するのが、火山灰が積もると「家に帰れなくなる」「出社できなくなる」です。電車と道路が止まってしまいます。
なぜかというと、火山灰が首都圏に降った場合、交通がストップしてしまうからです。要するに電車が止まるということです。もちろん、道路も通行しにくくなるため車通勤の人も帰れない状況になります。
要するに、帰宅困難者が大量発生するということです。
特に平日発生した場合、地獄のような状態になると思われます。帰ろうにも外は火山灰が降っているため、地震の時みたいにすぐに帰ろうと思っても帰れません。でも帰りたいし、会社に数日留まるという事態になってしまいます。
電車や道路が停止してしまう期間は読めません。電車の停止は早ければ数日で再開すると思われますが、火山灰発生当日の帰宅困難パニックは確実に起こると思います。
(2)停電
次に怖いのが、自宅に帰れた後です。
停電して電気が使えなくなります。
湿った火山灰は電気を通すため、電線に降りかかると漏電し、漏電すると電気がストップします。要するに首都圏一帯が一時的に停電状態になるということです。
おそらくは電力会社が総動員して1週間~1ヶ月かけて修繕してくれると思います。ただ、その間は電力が使えないか、もしくは計画停電(一部の時間帯だけ電気が使える)になると思います。
もう一つ、最悪ケースとして考えられるのが「発電所がやられるケース」だと中央防災会議は発表しています。
この図を見て分かる通り、首都圏の発電所はほぼ全て火山灰が降るエリアに綺麗に入っています。
発電所のタービンに火山灰が入ると、故障してしまいます。そうなると発電できなくなります。発電できなくなると、電線が復旧・修繕したところで、電力がないため停電状態がずっと続いてしまうということです。こればかりは一般市民ではどうしようもありません。
(3)水が使えなくなる
もう一つの最悪ケースとして、「浄水場の機能停止」が挙げられています。
要するに、水道水が使えなくなるということです。
火山灰が浄水場のプールにそのまま降ってくると、浄水場のフィルターが目詰まりを起こします。目詰まりを起こすと故障してしまうため、清掃などの対応が必要になります。故障してしまうと長期間水が使えなくなることから、各市区町村の浄水場は火山灰が降ったらすぐにポンプを止めて、火山灰が降ったらすぐ清掃対応する必要があります。
これも一般市民としてはコントロールできません。
噴火への基本的な備え
噴火への基本的な備えとして下記の3つがあります。
- 電力不足対策
- 水不足対策
- 食糧不足対策
電力不足対策として、チャージャーと電池を用意しておくと便利です。PCもスマホもタブレットも使えなくなる可能性がありますが、Wi-fiが復旧したらすぐにネットに繋げるようにしておいた方がいいです。
また、水不足が一番怖いです。水は必ず用意しましょう。すでに地震用に持っている場合は追加購入不要です。食料も同じです。
購入すべき防災グッズのパートで具体的に説明します。
富士山噴火用のおすすめ防災グッズ
(1)モバイルバッテリー
災害時に使えるスマホ用モバイルバッテリーとして「Anker」がオススメです。
20,000mAhあります。これは約10回スマホを満タンにできる容量が入っているということです。富士山が噴火しても1週間はスマホの充電を持たせることができます。
しかも6,000円以下とかなりお値打ち価格なので購入必須です、地震の時にも役に立ちます。
(2)保存水
1週間以上水が使えなくなるのはかなりリスクです。かといって、大量の水を数ヵ月に一回購入しなおすのは面倒です。なので、「カムイワッカ麗水」をおすすめします。
保存期間が10年とかなり長いです。なので、わざわざ買ったり捨てたりする必要がありません。もし地震対策で別に持っているなら購入不要です。
(3)非常用トイレ
水が使えなくなるということは、トイレができなくなるということです。トイレができないのはかなりきつい状態です。しかも不衛生になるので病気にも罹りやすくなります。
非常用トイレを準備しておきましょう。非常用トイレがあると、水を流さなくてもトイレができます。災害時に自宅が臭くて死ぬほどつらいという状況を回避できます。値段も安いし保管も簡単なので、1つは買っておきましょう。
驚異の防臭袋 BOS (ボス)は非常におすすめです。もともとは医療用に作られた防災専用の非常用トイレです。臭いを防ぐことができ、菌も漏らさないため衛生的です。自宅で使うこともできます。
(4)マスク
自宅に帰った後、外に出ると火山灰が舞っています。
花粉症やアレルギー、喘息持ちの人は火山灰が肺に入らない様にした方がいいです。専用の防塵マスクをおすすめします。
もし災害時に購入していないなら、普通のマスクを購入するか、もしくはマスクがないなら自宅外に出ないという選択肢を取るべきでしょう。
「自分の鼻は弱い」と思っている人はマストバイです。
(5)非常食
地震と同じく、3日間以上の非常食があると辛い思いをしません。ここではごはんやパン、カレー等、色々な種類が入っている「非常食セット」をおすすめします。
コンビニが止まり、1週間スーパーにも食材が来ず、水も少ない中で過ごすのは至難の業です。高齢者や赤ちゃんだと死ぬ危険性すらあります。
災害時には、自衛隊が配給をしてくれる「かもしれません」が、あくまで希望でしかありません。とくに小さなお子さんがいる家庭では確実に買っておきましょう。
最後に
富士山の噴火は読めません。
ただ、最近はこういった形で政府も裏で色々動いたりしているため、しっかりと準備しておくことは自分を助けることになると思います。
まずは防災グッズから買いなおしておきましょう。
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