津波・水害にライフジャケットは効果なし?ライフジャケットの選び方とおすすめ5選

防災グッズ
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この記事を読んでほしい人

  • 海辺(海から10km内)に住んでいる人
  • 南海トラフ地震が怖い人

津波対策としてライフジャケットは効果あるのか?

結論からいうと、正直、そこまで大きな効果はないと思います。

ただ、もう少し正確に言うと「高台に避難する方がより生存率が上がる」だと思います。

防災の効果としてライフジャケットが意味があるのか?という議論は公的にもネット上でも活発にされていますが、完全にYESともNOともいう公的な結論は出されていません。

状況によって変わること、持っていれば津波を完全シャットアウトできるようなものは無いことから、あまり効果的でないと結論づけています。

ライフジャケットを買ったから安心・・・というわけではないことを肝に銘じてください。

(1)津波は恐ろしく速い

本来、ライフジャケットは海や川で遊ぶときに、万が一、水に落ちてしまった時のためのものです。津波は波浪や河川の氾濫よりももっと危険で荒々しいものです。

「水の速度」で比較すると分かりやすいでしょう。

  • 津波は「時速115km」(東日本大震災)
  • 河川の激流は速くても「時速30km程度」

そもそも水量も違うため、同じ条件で比較することができません。

全く避難しなかったり、避難経路が混雑していたりして津波の直撃を受けてしまった場合は、ライフジャケットを着ている/着ていないに関係なく、高い確率で死亡してしまうでしょう。

「津波対策」のメインはあくまで早期避難です。

津波も町中まで来ると、津波のスピードは時速数十キロに落ちます。ただし、だからと言って気を抜いてはいけません。上記で書いた通り津波に一度足元をすくわれたらすぐに流されてしまいます。一巻の終わりです。ライフジャケットなどが無ければほぼ100%死んでしまいます。

(2)生存率を上げることはできる

ただし、2004年に発生したスマトラ地震では「ライフジャケットを着ていて助かった」という事例もあります。

なので、ライフジャケットは「あと一歩のところで津波から逃げ切れず水害に巻き込まれた場合の生存確率を高める」という効果はあると言えます。

東京や静岡であれば、海抜が低い(~5m)場所が多いです。そこに20mクラスの津波が来るとマンションの上層階に避難しても巻き込まれる危険があるため、ライフジャケットを買って置く意義はあるでしょう。

結論、ライフジャケットは余裕があれば買っておくに越したことはない、ということです。

何回も言いますが、津波対策においては逃げることを最優先にすべきです。まず自分のスマートフォンに防災アプリを入れて、逃げ道を確認した方が有益です。

避難経路もしっかりと確認した人が、更に生存率を高めるために、おすすめの津波・水害用ライフジャケットを紹介します。

災害用ライフジャケットの選び方

さて、津波や水害対策のために防災用ライフジャケットを買う場合、釣り用・スポーツ用のライフジャケットと選び方は違うのでしょうか?

大きな違いはないものの、下記のポイントを押さえたライフジャケットを買うと良いでしょう。

  1. 着やすい
  2. 保温力がある(分厚い)
  3. 浮きやすい(浮力)

ライフジャケットとして販売されている商品において、「浮きやすさ」はどれもあまり変わりません。

津波対策で一番重要なのは「着やすさ」です。ライフジャケットを着付けるためにまごまごして、その間に逃げ遅れた・・・というケースになると最悪です。とにかく素早く着用できて、逃げられるものにしましょう。

もう一つが「保温力」です。津波に流されて浮いたけど、遠い所に流されて、レスキュー隊が駆けつける前に体温が低下して死んでしまうというケースを防止しましょう。分厚いものの方が保温力が高いです。

最後に「浮力」です。浮力は水の中で浮き上がる力のことです。流されている時も建物やガレキにぶつからず逃げることができます。水の深い所に潜ってしまっても、浮き上がることができます。

また、男女でも仕様は変わりませんし、高齢者と若者でもタイプは同じです。大人用と子供用だけは大きさが違います。

ナイロンとネオプレンの違い

ライフジャケットのメイン素材には大きく「ナイロン製」と「ネオプレン製」という2つのタイプがあります。

ナイロンは軽くて持ち運びやすく、安価です。ネオプレンは装着する時の着やすさ、着た後の動きやすさが良い素材です。何も書いて無ければナイロンだと認識していいと思います。

ウォータースポーツをする場合、体へのフィット感や触り心地が重要になってきますが、防災用としては大きな違いはありません。

国土交通省認定品とは?

ライフジャケットには国土交通省が基準を定めています。その基準に適合し、検査に合格したものは「国土交通省認定品」の称号が与えられます。

ボートや水上バイクに乗る場合は必ず認定品を着用しなければいけないという法律があります。認定品の中でも、船のタイプ等で細かく分かれています。

津波対策としては何も基準はありませんが、認定品であればより厳しい審査を合格したものと認識していいと思います。もちろん、認定品でないものでも素晴らしい商品は沢山あります。

津波用ライフジャケットおすすめ5選

【1位】カザワモデル 大人用


カザワモデル A-1大人用 水害・津波対策用 防災頭巾付救命胴衣

1着7,200円です。

①着やすさ 良い
②保温力 良い
③浮力 良い
【総合評価】 非常に良い

カザワモデルこそが、日本で唯一「Amazonですぐ買える津波・水害対策用ライフジャケット」です。

津波が来たときに危ないのは頭部です。一緒に流れてくるガレキや木材に頭をぶつけて負傷するケースが想定されます。しかし、カザワモデルはこういった津波対策をしています。(津波対策のライフジャケットとしてカザワは有名です)

また、臀部(おしり)にもガードが付いています。台風などの水害においても、水中に落下した時に腰・尻を強く打って負傷することがよくあるからです。

すばらしいのはウレタンが非常に分厚く、普通のライフジャケットよりも保温効果が非常に高いということです。

胸の部分にホイッスルも付いています。なので、沖に流されそうになったら笛を鳴らして救助信号を出すことができます。

津波対策としておよそ必要な機能がほぼ全て揃っています。正に津波対策のライフジャケットとしては最高の逸品です。

普通のライフジャケットより3倍くらいの値段がしますが、本当に津波が怖い人、何が何でも助かりたい人は、7千円出しても損はありません。

※2024年追記:売り切れが続出しています

 

【2位】Lixada ライフジャケット


Lixada ライフジャケット 呼び子付け 110kgまでの負荷力 フローティングベスト 大人用釣り 救命胴衣 男女兼用 L,XL,2XL

1着3,300円です。

①着やすさ 良い
②保温力 普通
③浮力 非常に良い
【総合評価】 非常に良い

市販ライフジャケットの中で「イチバン津波に強いものを選べ」と言われれば、Lixada(リクサダ)のライフジャケットを推します。

このライフジャケットは「高い浮力」と「高い安全性」を売りにしています。

特に、他の商品に無い強みが高い安全性、すなわち生地の強度です。ポリエチレンやEVAフォーム等を外生地に使用することで、防水・UVカット・高強度を実現しています。

強度が高いということは、劣化しにくいということです。10年以上放置すると安いライフジャケットはボロボロになりますが、この商品はかなり持ちがいいです。

また、高い浮力を実現しています。110kgまでに耐えます。日本の他のライフジャケットは普通、大人用で70kg程度、高浮力を謳っているものでも90kgが限度ですが、それをはるかに超える浮力を持っています。

そして、当然のごとくホイッスル付きです。市販の中で最も良いライフジャケットです。

【3位】KEBIK ライフジャケット

1着2,700円です。

①着やすさ 良い
②保温力 普通
③浮力 非常に良い
【総合評価】 非常に良い

市販ライフジャケットの中で最もコストパフォーマンスに優れているのがKEBIKブランドです。

この商品の一番の魅力は「高い浮力」です。

要するに、おぼれてもすぐ浮かぶパワーが強いということです。非毒性発泡ポリエチレンやEVAフォームなどの材料を採用して強い浮力を実現しています。浮力はLixadaよりやや劣るものの90kg程度とトップレベルの浮力です。

頭部・臀部のガードはありませんが、それ以外はほぼパーフェクトに揃っています。なのに3千円前後のお値段です。正直値段安すぎだと思います。コストパフォーマンスはナンバーワンです。

【4位】RELIFE ライフジャケット

1着1万円以上します。

①着やすさ 普通
②保温力 普通
③浮力 良い
【総合評価】 良い

RELIFEは、沈みにくい特殊なライフジャケットです。

この商品は他のライフジャケットと違って「強制的に頭だけは水の上に出させる」という形状をしています。

この形を見ればわかる通り、腹と背中のウレタンボードが水中でパカッと開き、頭を押し出すような形状になります。

どんな人間でもこれを装着している限り呼吸は出来るでしょう。ただし、やや装着した感じがキツイのと、体まわりががら空きになるため、ガレキなどの衝撃に弱くなり、また体温も下がりやすくなります。早期救助してもらわないといけません。

どちらかというと、ライフジャケットをつけていても沈みがちな高齢者に来てもらうと良いでしょう。ホイッスル付きです。

ただ、高いのが難点です。

【5位】高階救命器具 救命胴衣

1着3,500円です。

①着やすさ 普通
②保温力 普通
③浮力 普通
【総合評価】 普通

軽くて普通の救命胴衣が欲しい人はこれ。

スタンダードな救命胴衣です。ホイッスルも何もついていません。よくボーイズスカウトの訓練等で使われる救命胴衣です。

つけたときにややぶかぶかになるという弱点がありますが、驚くべきはその軽さです。軽くて持ち運びやすいので、自宅にもおいておきやすいでしょう。

子供用のライフジャケット

【1位】カザワモデル 子供用


カザワモデル A-3子供用 水害・津波対策用 防災頭巾付救命胴衣

1着6,700円です。

①着やすさ 良い
②保温力 良い
③動きやすさ 良い
【総合評価】 非常に良い

子供用でもカザワモデルがあります。

子供こそ必ず助けたいですよね。3歳~10歳くらいまでの大事な一人息子・一人娘にはこれを買って置いてあげましょう。つけ方を教えておくのも忘れずに。

11歳を超えたあたりから大人用でも大丈夫です。

【2位】Repiow (レピオ)

1着2,000円です。

①着やすさ 良い
②保温力 良い
③浮力 良い
【総合評価】 非常に良い

Repiow(レピオ)はカザワモデルより、かなり値段安めの良品です。

釣りを中心としたアウトドアグッズのブランドです。本社は中国にあります。

この商品のいいところは、サイズが簡単に調整できることです、子供はサイズ調整が難しいのでありがたいですね。股下ベルトもしっかりついていて、抜け落ちも防止されています。

ライフジャケットよりまず避難です。逃げることは命が助かるということです。

この商品は日本の国家認証ではなく、EUの機関認証「CE」を取得しています。なので中国製品といいつつかなりしっかりしています。

まとめ

ライフジャケットが必要だと思う人は買って下さい。必ずあなたの役に立ちます。

ただ、口をすっぱくして言いますが、まず避難経路を確認することです。近くに高台がある人はそこに逃げて下さい。近くに高台が無い人は、高層マンションや大きな小学校等を探して逃げ込むプランを立てておいてください。

その上で、ライフジャケットを購入しましょう。

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