地震用の「防災セット」って値段が高いのよね・・・もっと安く作れないものかしら?
防災セットは自作することもできます!作り方を教えますよ。
防災セットは自作できる
市販の防災セットは高いです。
当たり前といえば当たり前です。防災士などのプロフェッショナルが、必死で内容を考えて、よい防災グッズを集めてきてワンパッケージにしたのが「市販の防災セット」です。
グレードにもよりますが、市販の防災セットは1~3万円くらいします。検討する手間を考えると、私は安いと思いますが、価格だけ見ると高いと感じる人も多いはずです。
自分で防災グッズを買い集める時間と労力を惜しまない人は、自分で防災セットを自作するという手もあります。
防災セットを自作するメリットは、ズバリ「自分に合ったセットが作れる」ことにあります。
自分だけの防災セットが欲しい!という人はこの記事を読んで自作してみましょう。
避難のタイミング
防災セットは避難するタイミングによって3種類あるということをご存知ですか?
避難のタイミングは3つあります。
大きく分けると次の3つの避難タイミングがあります。
- 一次避難
- 二次避難
- 自宅避難
「一次避難」は地震の直後に余震や津波を避けるため、公園や高台などの安全な場所へ逃げる初動のことです。
「二次避難」は地震や津波がある程度収まってから、小学校や体育施設など最寄りの避難所にかけこんで数日生活することです。
「自宅避難」は自宅に倒壊の危険性がないことが分かり戻れたり、自宅は倒壊したものの政府によって建てられたプレハブが与えられたりしたときに家に住みなおすことです。
避難タイミングで防災セットの中身が違います。
3種類の防災セットの中身は?
3つの避難タイミングそれぞれに、防災セットがあります。このサイトでは個別に名称を分けています。名称は内閣府の呼称を参考にしています。
防災セットの名前は次の3つです。
- 非常用持ち出し袋(一次避難)
- 二次持ち出し袋(二次避難)
- 災害備蓄品(自宅避難)
これら個別に防災グッズを自作しましょう。それぞれ、防災バッグの大きさや、中に入るものが違います。個別に説明します。
A)非常用持ち出し袋
非常用持ち出し袋の目的は「災害時に身の安全を守る」ことです。
中身は、それぞれ身を守るための最低限のグッズを入れることがポイントです。
地震が発生した時に、がれきから身を守るためにヘルメットを準備したり、家族を救うために手袋を準備しておきます。また、津波から逃げきれるように軽量化しておくことも重要です。他には金銭的なトラブルも発生するため、通帳や現金を入れておいたりもします。
バッグの大きさは、すぐに寝室などから持ち出せるように小さいものがベターです。特に女性や高齢者にとって重いものは厳禁です。
B)二次持ち出し袋
二次持ち出し袋の目的は「トラブルなく避難所での生活を過ごすこと」です。
避難所生活でのトラブルはかなり多いです。騒音トラブル、飲食トラブル、性的トラブル、金銭的トラブル・・・大量の善人と悪人がごった返す避難所では問題だらけです。
自宅が使えるようになるまで、避難所で数日~数ヵ月過ごさないといけなくなりますが、その時に疲弊したり、ケガしたりすると良くありません。
二次持ち出し袋は、地震が収まった後に、自宅に戻ってきてサッと取って避難所に持ち帰ります。津波などの場合は使えない可能性もあります。
余力があれば、一次避難の時に非常用持ち出し袋と一緒に抱えて逃げましょう。ただし、厳しいなら命を優先して下さい。
二次持ち出し袋の中身は非常用トイレや保存水、食料など、多岐にわたるものを入れておきましょう。情報を収集するための防災用ラジオや、電気が来ない中で過ごすためのLEDランタン等がおすすめです。
バッグの大きさは、大人が楽に背負えるものを準備します。ただし、必死で持ち運ばないといけない海外旅行用のキャリーケースレベルのバッグはやめましょう。大きすぎます。避難するスピードが遅くなり、逃げ遅れの原因になります。
C)災害備蓄品
災害備蓄品の目的は、「自宅で1週間暮らせるようにすること」です。
自宅が倒壊していなければ、だいたい3日くらいで避難所生活が終わり、自宅に戻ってくることができます。しかし、その後はコンビニやスーパーに食料がないという事態になります。
その時、自宅に保存水や食料を備蓄しておけば、自分と家族が飢え死ぬという最悪ケースを防ぐことができます。
だいたい、災害が発生してから1週間も経てば、政府・自衛隊・大手企業等が食料・水の配給を開始してくれます。そのため、1週間程度までの食料・水を準備しておけば問題ないと言われています。
災害時には「1週間持ちこたえること」が重要です。
一次避難用の防災セットを自作する
1)防災バッグを買う
防災バッグは、バッグというよりポーチ的なものを買った方が良いと思います。
おすすめはコレです。メンズタイプのスマホポーチですが女性でもいけます。
約1,500円。
2)防災グッズを揃える
非常用持ち出し袋の中身はこういったリストになります。
- 財布とお金 ★
- スマートフォン ★
- 鍵 ★
- 防寒着
- 靴
- 常備薬
- 通帳・印鑑
- ヘルメット/頭巾
- 軍手
- 懐中電灯
- モバイルバッテリー/ケーブル
約10種類です。
これ以上のものを持つと重すぎて逃げ遅れるリスクが出てきます。もし余力があるとしても、二次持ち出し用袋に分けて持ち運びしましょう。
★印のものは、普段の生活でよく使っているものです。そこから持ち出しましょう。★印以外だと、普通の人が持っていないのはヘルメットと懐中電灯、モバイルバッテリーです。
ヘルメットは「オサメット」を、懐中電灯は「ゼーレックFL4」を、モバイルバッテリーは「パワーアッド・パイロットX7」をオススメします。
折りたたみ防災用ヘルメット オサメット(反射材付き) osamet ホワイト (大人用)
LED 懐中電灯 Zeelec FL4 USB充電式 CREE LED 超高輝度 IPX6 防水 ハンディライト 軍用 強力 防災 防犯 マグネットテール 付属 【18650電池一本対応】
二次避難用の防災セットを自作する
1)防災バッグを買う
二次持ち出し袋に適した防災バッグは多数売られています。背負えるタイプのスポーツバッグがおすすめです。
イチバンのおすすめは防災防犯ダイレクトのこの商品です。火にも水にも強く、暗闇でも光りやすいので防災にぴったりです。グッドデザイン賞なのでオシャレです。
非常持出袋(単品)グッドデザイン賞受賞の防災リュック 防炎防水防汚素材
約10,000円。
すぐシンプルな防災セットが欲しいのであればこちらを購入しましょう。
一方、バッグの外側だけ欲しい人には「ヤマゼン」をおすすめします。ヤマゼンの安価バッグです。最低限のバッグとしての機能は揃っています。18リットルと結構な量を入れることができます。100均で500円バッグを買うより、容量・強度ともに優れるこちらをおすすめします。中身は自分で揃えましょう。
山善(YAMAZEN) デイパック (18L) 防災用品 リュック ブラック
約1,000円。ガワだけ欲しい人はこちら。
2)防災グッズを揃える
二次持ち出し袋はこういった防災グッズリストになります。
- 携帯ラジオ
- 救急用品
- 予備電池
- ビニール袋
- ウェットティッシュ
- ティッシュ
- 簡易トイレ
- アルミシート
- 下着
- 紙皿・紙コップ
- 生理用品
- 赤ちゃん用おむつ
- おむつ用ビニール袋
- 消臭スプレー
- お菓子
- 非常食用パン
- 缶詰
- レトルトカレー
- アルファ米
- 保存水
約20種類です。
特に重要になるのが清潔を保つための日用品です。ウェットティッシュやティッシュ、ビニール袋などがかなり役に立ちます。いつも使っているものを一部でいいので防災バッグに入れておくことをおすすめします。
普段買わないもので役に立つのが「簡易トイレ」と「携帯ラジオ」です。トイレはかなり頻繁に使うようになるでしょう。携帯ラジオは情報をあつめるために使えます。
正直、保存水と食べ物は自宅避難用のものを一部バッグに入れておくだけでいいと思います。
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15回分で約1,900円。
ソニー SONY ハンディーポータブルラジオ ICF-P36 : FM/AM/ワイドFM対応 横置き型 ブラック ICF-P36 B
約1,800円。
自宅避難用の防災セットを自作する
1)防災バッグを買う
正直、自宅避難用の非常食のためにわざわざ防災バッグを購入する必要はありません。
もし、一部の水や非常食を防災バッグに入れて、避難所生活で使いたいという場合には下記のバッグを購入しておきましょう。
自宅から避難所まで持ち運びやすいキャリー型のバッグを買いましょう。
約6,800円。
2)防災グッズを揃える
自宅避難だと「保存水」と「非常食」の2種類が必要になります。
非常食は次のような種類があります。
- アルファ米(白米)
- レトルト惣菜(カレー等)
- 缶詰パン
- おかず
安く多く揃えたいのであれば、保存水と味付アルファ米を購入しておきましょう。
これ1箱で2人分です。約3,000円。
尾西のアルファ米 36食セット 全12種類x各3袋 5年保存食 非常食
これ1箱で2人分です。約11,000円。
もっと色々な非常食を知りたい人はこちら。
市販の防災セットのおすすめ
自分で防災セットを買いそろえるのはかなり大変だということが分かったと思います。自分で集める時間がない人はちゃんと「市販の防災セット」を買いましょう。
非常用持ち出し袋と二次持ち出し袋を兼ねられる「LA・PITA(ラピタ)」がおすすめです!一人用の防災グッズがパーフェクトに入っていて19,800円です。
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他商品を比較したい人はこちらを読んで下さい。
また、津波対策専門の防災グッズだけは手作りが厳しいです。こちらは購入した方が良いでしょう。
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