よく地震は予言されたりしますが、「予言」と「予知」「予測」の違いって何なんですか?
良い質問です!今回は「予言」「予知」「予測」の違いについてお答えします!
用語の意味
予言、予知、予測、地震には似たような言葉が使われますが、分かりにくいですよね。
使い方を間違えると伝える相手を混乱させてしまいます。しっかりと使い分けた方がいいでしょう。
まずはそれぞれの用語の意味を確認しましょう。
(1)予言
- 普通なら見通せない未来の出来事を、超越的な能力をもって「こうなる」と言い切ること
スピリチュアルで非科学的な意味を多分に含んでいます。
(2)予知
- 超能力や啓示といった超越的な感覚によって将来の情報を知ること
- 経験則や情報によって将来の危険や損傷等を前もって知ること
実は「予知」には2つの意味がありますが、地震予知というとどちらかというと「1」の意味で使われることが多いです。
(3)予測
- 科学的な根拠・情報に基づいて将来の出来事を推測すること
科学的な情報を集めて仮説を立て、推測することを「予測」と言います。
用語の違いと使い方
「予言」と「予知」の違い
「大地震を予言する」「大地震を予知する」というどちらの言葉もつかえます。どちらもほぼ似た意味合いで使われていることが多いです。
- 「予言」は人が主体になる
「ナマズが予言する」は×です。人でないから言葉にできないためです。
「ナマズが予知する」はOKです。
- 「予知」は具体的
これは百科事典等で書かれているわけではなく、一般的に予言ブログ等で使われいてるイメージですが、「予知」の方が詳しいイメージがあります。
「予言」だとぼんやりした災害のイメージですが、「予知」だと日時指定をしていることが多いです。
「A氏が、2000年代にアジア地域で大噴火が起こることを予言した」
「A氏が、2011年3月11日に日本で大地震が起こると予知した」
こういう違いです。ただ、この使い方は逆にしても言語的に問題はありません。
「予言」と「予測」の違い
「予言」は主観的で、「予測」は客観的です。
全く客観的な根拠がないけれど、当たるという確信のあるものを「予言」と言います。
他の人から見て全く科学的でなくスピリチュアルで超常的であると思われたら「予測ではなく予言だ」と言われてしまいます。
予測は、電磁波やスロースリップ等、データを観測して情報を集めて、過去の経験や仮説に基づいて地震発生等を推測するものです。科学的です。
「予知」と「予測」の違い
「予知」は再現性が無いですが、「予測」は再現性があります。
予知はその人しかできませんが、予測は理論を知っていれば誰にでもできるということです。
もう少し分かりやすく言うと、「予知」の方が「予測」よりも科学的な根拠や理論が弱いというのが一般的なイメージだと思います。
「予知」は、少ないデータを見たり、第六感が働いたりしたときに、脈絡なく感じ取った将来について言及しているというイメージがあります。
「予測」は、観測したデータに基づいて、理論立てて証明することができます。
地震予言ブログを紹介
世の中には沢山の予言者がいます。頑張って科学的に予測しようとしている人も多数います。
地震は現在の科学レベルでは予測が不可能と言われていますが、どんなものがあるかを知ることは無駄ではありません。記事にまとめています。
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