この記事を読んで欲しい人
- 自分や子供が引っ越し予定の人
- 一戸建てやマンションを買おうと思っている人
地震リスクの低いところに住もう!
引っ越しや新居など・・・新しい家はワクワクします。
しかし、そういった時こそ最悪の事態を考えておきましょう。
すなわち、「地震」や「津波」に対応するための準備です。言い換えれば、家・土地の事前の地震リスク評価が重要なのです。
引っ越すときこそ地震対策を練り直す絶好のタイミングです。適当に済ませず、土地選びから建物まで、しっかりと地震リスクを評価しながら家を選んでいきましょう。
地震リスク評価のタイミング
地震リスク評価のタイミングは考えるといくつかあります。
- 夫の転勤
- 家族の引っ越し
- 子供の大学入学
- 自宅の立て替え
- 海外駐在からの帰国
こういったタイミングです。妻と、夫と、子供と、一緒に話し合いながら決めていきましょう。でも専門的な用語を掘り下げても意味がありません。
このページでは、分かりやすく、気にすべきところを抽出しました。ぜひ家族みんなで読みながら参考にして下さい。
リスクのある地名は特に気をつけよう
一番カンタンな地震評価は「地名」を確認することです。
何故なら、過去、大地震や津波、洪水などが起こった土地は、地名にリスク名称を入れているからです。
具体的には下記のようなものがあります。
- 「水・河・川・池・沼・江・津・亀」など水編や水に関する漢字の入っている地名は津波や洪水リスクが高いことがある
- 「龍・蛇・鶴」など、うねった川を想起させる地名は洪水リスクがある
- 「鮎・梅・荻」などは地盤が弱い地域の可能性がある
- 「女」は過去に津波被害を受けた可能性がある
こういったものの他に、新興住宅は「○○ヶ丘」等のように華やかな地名に名称変更していることがあります。実際にネットで検索すると過去の地名が出てくると思うため、しっかりとチェックして下さい。
自分で地震リスク評価をするときに「使えるマップ」3つ
【注意】どのマップもスマートフォンから閲覧可能ですが、表示速度はPCやタブレットの方が早いため、PCで閲覧することをオススメします。
(1)地盤チェック
地盤が緩いと一軒家を建てても、崩れてしまう可能性があります。
一軒家を建てたい人は、まず立てる前に地盤を確認しましょう。
「地盤サポートマップ」が一番わかりやすいです。
↑↑↑クリック↑↑↑
これは住宅会社のLIXIL(リクシル)が無料で開放している地盤チェックサイトです。
ログインするとこの画面が出てきます。
そのまま自宅や引っ越し先の住所を探しましょう。
左側のチェックボックスをイジる必要はありません。
ジャパンホームシールド株式会社というLIXILの関連会社が評価した地盤の強さをまとめたものです。デフォルトで「地耐力」が地図にプロットされています。
地耐力とは、建築する建物に対して解析を行った評価結果です。なので、その土地の最大の地盤の安定度合を示すものではありません。また、地耐力は行った時点での評価であって変わる場合があります。
ともあれ、だいたい「強い地盤」は黒色・緑色が多いところが「地盤が強い土地」、赤色が多い所は「弱い」と判断できます。
例えば香川県の高松市周辺は強そうだなと判断できます。
一方、愛知県名古屋市の中心街は赤色が多くて弱そうだな・・・と判断できます。
地盤の強さは参考データですが、実際赤色が多いと、一戸建てやマンションを建てる時に地盤強化施策が必要だと言われることがあるそうです。
(2)地震の震度チェック
大地震が発生した時のために、震度を確認しましょう。
国土交通省が出している「わがまちハザードマップ」が参考になります。
↑↑↑クリック↑↑↑
開くとこういった画面が出てきます。(PC画面)
日本地図をクリックするか、選択欄で都道府県を選択すると、対象の県に移動します。
静岡県をクリックすると、こういう画面になります。
更にその中から市区町村をクリックします。
そうすると、リスクの種類が出てきます。「地震」「津波」「土砂災害」などです。ここで、自分が見たい災害の名称を選びます。ここでは地震を選択します。
そうすると、こういうその市区町村の地震マップ(ハザードマップ)が出てきました。引っ越し先の情報をこれでチェックして下さい。
(3)津波・洪水リスクチェック
国土交通省が作成しているハザードマップに記載されています。
「重ねるハザードマップ」が一番検索性が高いです。
↑↑↑クリック↑↑↑
アクセスするとすぐにマップが表示されます。
まず、左に「洪水」「土砂災害」「津波」「防災規制区間」の4つのボタンがあります。これをオン/オフすることでハザードマップを調節できます。
デフォルトは土砂災害になっているので、まずは土砂災害ボタンをクリックして、その後目当ての津波ボタンをクリックしましょう。
こんな感じで表示されるはずです。
南海トラフや首都直下型地震など、都道府県が各自で想定しているケースに基づいて、どこまでが浸水されるか表示しています。
神奈川、大阪、名古屋、静岡、徳島、高知あたりが津波リスクが高いことが分かります。また、ここから最悪ケースではなく内閣府発表ベースでマップが作成されていることが分かります。(世の中で考えられている大地震の「最悪ケース」だと東京も浸水する対象ですが、東京は対象外になっているためです)
被害を減らす対策をしよう
正直、町村丁レベルで住む場所を変えるだけでは、ほとんど地震リスクは変わりません。都道府県・市区レベルで住む場所を変えないとあまり意味がありません。
新居ならば場所を変えることができますが、行く予定の大学や転勤先を短期間で変更することはできません。
であれば、リスクを承知で、被害を減らす対策をするべきです。
被害を減らす対策が「家具の転倒防止」と「避難所」です。
地震の被害で一番多いのが「家具や建物が倒れてきて死傷した」と「津波や火災から逃げ遅れて死傷した」です。それらを防止する対策を紹介します。
(1)避難場所チェック
避難場所は市区町村別のマップではなく、全国まとめたマップで見ると分かりやすいです。Yahoo!Japanが全国情報をまとめているマップがあり、それが分かりやすいでしょう。
Yahoo!Japanの「避難場所マップ」が参考になります。
↑↑↑クリック↑↑↑
まずマップにアクセスします。
「災害の種類」と「市区町村」を入力します。
災害の種類は最初は「すべて」でいいです、市区町村は入れると予測変換してくれます。そのあと「避難場所を検索する」ボタンをクリックします。
こういった形で周辺の避難場所が全て出てきます。引っ越し先の周辺に、徒歩で行ける避難場所がちゃんとあるかどうか確認しましょう。
(2)家具の転倒防止おすすめグッズ
家具には色々ありますが、一番重い家具である「冷蔵庫」と「本棚」を倒れない様にすれば死ぬリスクを減らせるためひとまず安心です。
転倒防止グッズの一番のオススメはこれです。
アイリスオーヤマの転倒防止 伸縮棒です。
実際に使うとこういった形になります。
冷蔵庫で2本、最低50㎝のスペースが開いてないと使えないため注意です。
細かい転倒防止策もありますが、今回は割愛します。
まとめ
地震リスクは考えだすときりがないのですが、簡単に地震リスクをチェックをするためのこの記事を作成しました。
引っ越しを考えているのであれば比較見積もりサイトを使いましょう。
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